PLA

低価格で汎用性の高いプロトタイピング

BigRepのPLAは、手頃な価格で安定した結果を得られる、 ラージフォーマットのラピッドプロトタイピングに理想的な総合的フィラメントです。ラージフォーマット3Dプリンティング特有の課題に最適化されたBigRep PLAは、デスクトッププリンター用に配合されたPLAフィラメントを提供する低価格の競合他社を凌駕しています。BigRep PLAでプリントされたパーツは、低吸湿で収縮が少ないため、反りが少なく、 信頼性の高い結果が得られます。印刷が容易で、ほぼあらゆる用途の試作段階での設計反復に最適です。 BigRep PLAはバイオポリマーであり、特に化石燃料由来のフィラメントに比べて環境への影響が少ない。ナチュラルカラーのPLAは、食品安全性に関するFDA（米国食品医薬品局）に準拠しており、食品との接触に関するEU指令のすべての要件を満たしています。

対応プリンタ

コスト削減のために最も手頃な価格

低吸湿性

幅広い用途に対応する簡単プリント

部品精度のための最小収縮率

環境負荷の低減

PLA 3Dプリンティング・フィラメントとは？

PLA（ポリ乳酸）は、3Dプリンティングの黎明期から最も人気のあるフィラメントのひとつである熱可塑性プラスチック素材だ。人気が衰えない理由はいくつかある。ひとつは、この素材が再生可能な植物由来の資源に由来するため、ABSのような石油ベースの熱可塑性プラスチックに比べて環境面で優れていること。第二に、PLAは低温・高速でプリントできる使いやすい素材である。第三に、PLAは様々な色があり、一般的に最も安く購入できるフィラメントである。その上、BigRep PLAは、ユーザーに強度と剛性の魅力的な組み合わせを提供し、同時に印刷が簡単である。また、BigRepのフィラメントは同社の大型3Dプリンター用に調整されているため、大きなスケールでも反りや収縮に強いことも注目に値する。ナチュラルカラーのPLAは、食品との接触に関するFDAとEUの要件にも準拠している。

なぜBigRep PLAフィラメントを使うのか？

PLAフィラメントは、しばしば3Dプリント初心者に適した選択肢と説明される。そして、これは素材の優れた印刷性のおかげで真実であることに変わりはないが、特にBigRep'sの最適化されたPLAフィラメントについて話している場合、この発言は素材の可能性を完全に反映しているとは言えない。 BigRep PLAは、ラピッドプロトタイピング、ビジュアルモデル、最終用途部品に使用されている汎用性の高い素材です。この素材は低コストであり、また一般的にプリントの品質が高いため、PLAは大型部品のプロトタイピングに適しており、製品デザイナーやエンジニアが迅速かつ手頃な価格でデザインを反復し、検証することを可能にしています。最終用途の部品に関しては、BigRep PLAは、建築モデル、3D看板、マーケティング・インスタレーション、さらには家具など、さまざまな創造的で革新的なデザイン・プロジェクトに使用されている。印刷が容易なこの素材は、優れた強度と剛性を発揮し、特定の産業用途にも利用可能である。

プロトタイプ

プリント看板

砂型鋳造パターン

クリエイティブ・エキシビション

3Dプリントの利点BigRep PLA

BigRep PLAには多くの利点がある。このフィラメントは最もメンテナンスが簡単で、反りが少なく、ベッドとの密着性が高く、吸湿性が低い。より頑丈なフィラメントとは異なり、PLAは3Dプリントに特別なハードウェアを必要とせず、標準的なノズルと低温設定でうまく機能する。さらに、この素材は反りにくいため、冷却システムや密閉された造形スペースを必要とせず、オープンなプリント環境で使用することができます。PLAのもうひとつの大きな利点は、この熱可塑性プラスチックが他のほとんどのフィラメントよりも環境への影響が小さいという事実に由来する。これまで見てきたように、PLAはトウモロコシやサトウキビといった再生可能な植物由来の原料から作られるバイオプラスチックである。適切な環境で廃棄すれば、生分解性もある：

推奨印刷設定

ノズル温度： 200 - 2§0 °C
プリントベッド温度50 - 70 °C
チャンバー温度：なし
印刷速度：30～60mm/秒

機械的特性

PLAは興味深い機械的特性の組み合わせを持っている。強度と剛性の点で、PLAはABS（それぞれ30MPaと1400MPa）よりも著しく高い引張強さ（60MPa）と引張弾性率（3500MPa）を示す。しかし、この強度は、材料のもろい性質によって緩和されている： BigRep PLAの衝撃強度はABSより低い（2 kJ/m²対35 kJ/m³）。

熱特性

ガラス転移温度60℃、溶融温度160℃前後のPLAは、BigRepのポートフォリオの中で最も耐熱性の低いフィラメントのひとつである。最大熱変形温度は60℃で、ABS（91℃）やPETG（70℃）よりも低い。融点が低いことの利点は、低温で容易に加工できることである。

化学的性質

PLAは一般的に、化学物質に対して強い耐性があるとは考えられていません。ABS 3Dプリントのレイヤーラインを滑らかにするために使用されるアセトンのような一般的な化学薬品は、PLAを劣化させ、その強度を損なう可能性がある。また、PLAは紫外線にも耐性がありません。とはいえ、PLAは耐水性に優れています。

BigRep PLAを3Dプリントする際の注意点

BigRep PLAには、他のフィラメントにありがちな、ベッドの接着や反りの問題といった警告はあまりないが、このフィラメントを使用する際には考慮しなければならないことがある。例えば、PLAは引張強度が高いにもかかわらず、素材がもろいため、衝撃強度や耐久性に乏しい部品ができる。また、PLAは多くのフィラメントに比べて溶融温度やガラス転移温度が低い。これは耐紫外線性の低さと相まって、PLAが屋外用途で使用できることを制限している。同じ理由で、この素材は高温用途にも適さない。

BigRep PLAの保管と取り扱いに関するベストプラクティス

これまで取り上げてきたように、BigRep PLAは3Dプリントに関してメンテナンスの少ない素材であり、保管や取り扱いに関しても同様である。適切な保管に関する推奨事項に従うことで、BigRep PLAのスプールは24ヶ月の保存が可能です。PLAはわずかに吸湿性があるため、乾燥剤を入れたドライボックスやBigRep SHIELDなど、乾燥した環境で保管してください。使用しないときは密閉し、常温で保存してください。湿度の高い部屋に放置した場合、PLAフィラメントは印刷前に低温（50℃）で4～6時間乾燥させることができます。こうすることで、濡れたフィラメントの症状である糸引きのリスクを減らすことができます。PLAを3Dプリントする際、溶けたプラスチックから臭いがするのは普通のことです。毒性はありませんが、PLAは換気の良い部屋や設備でプリントしてください。他のフィラメントと同様に、多くの3Dプリンターを使用する場合は、局所排気システムを設置する必要があります。また、PLAは可燃性であるため、発火源から遠ざける必要があります。

使用例：BigRep PLAをどのように使用しているかをご覧ください。

BigRep PLAの優れた印刷適性と手頃な価格のおかげで、この素材はラピッドプロトタイプから建築、マーケティング、家具用の大規模モデルまで、幅広い用途に使用されている。ある注目すべき使用例では、BigRep PLAと同社の大型プリンター技術が、著名な建築家ミース・ファン・デル・ローエの遺作に命を吹き込むために使用された。このプロジェクトは、BigRep 、ドイツのアーヘンにあるミース・ファン・デル・ローエ・ハウスとのコラボレーションで、建築家の生誕130周年を記念したものだった。問題の模型は、ミース・ファン・デル・ローエの最後の建築デザインに基づいているが、これは建設されることはなかった。同建築事務所によると、BigRepの3DプリンティングとPLA素材により、従来の模型製作方法よりもはるかに速く、少ないコストで縮小模型を実現することができたという。 BigRep PLAは、建築スタジオが将来の建築物のリアルなミニチュア模型を製作する際にも一般的に使用されている。

また、BigRep PLAの豊富なカラーバリエーションは、次世代の家具デザイナーにエキサイティングな機会をもたらしている。彼らは、この素材の強度と剛性、そして美的品質を活用し、従来の家具製造工程におけるデザインの制約を打ち破る革新的な作品を作ろうとしている。

物理的特性：

素材	バイオポリマー
密度（ISO 527）：	1.24 g/cm³
フィラメント径	2.85 mm
カラーバリエーション	ブラック、グレー、ナチュラル、オレンジ、パープル、レッド、ホワイト、イエロー
スプールサイズ	2.5、4.0、8.0 kg

機械的特性：

引張強さ(ISO 527)：	60 MPa
引張弾性率（ISO 527）：	3500 MPa
破断伸度（ISO 527）：	4%
曲げ強さ(ISO 178)：	80 MPa
曲げ弾性率(ISO 178)：	3800 MPa
シャルピー非ノッチ衝撃強さ（ISO 179）：	7.5 kJ/m²
シャルピー・ノッチ衝撃強さ（ISO 179）：	2 kJ/m²

熱特性：

HDT B - 0.45 MPa（ISO 75）：	60°C
HDT A - 1.8 MPa（ISO 75）：	55°C
ガラス転移温度 (Tg) (DSC)：	60°C
溶融温度（DSC）：	155 - 160°C

推奨される印刷条件

ノズル温度	200 - 230°C
プリントベッド温度	50 - 70°C
ファン速度	75 - 100%
表面接着	カプトン、BigRep スイッチプレート
サポート	ブレイクアウェイ,BigRep BVOH

仕様安全シート

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